パソコンの使い方から選び方まで パソコン総合情報サイト
快適パソコン生活術 > 書評 > 明日生まれる卵はいくつ?

明日生まれる卵はいくつ?

この本は、blogにも書評を書いていますが、こちらでもご紹介します。

明日生まれる卵はいくつ?―走りながら考える新経営戦略明日生まれる卵はいくつ?―走りながら考える新経営戦略
ベリングポイント,増川 稔浩

ダイヤモンド・セールス編集企画
売り上げランキング : 351484

Amazonで詳しく見る

ところで、車を買うには2月や3月がいいと、昔からよく言われていました。 なぜその時期に、車を買うといいかというと、その時期は、だいたい販売する企業の決算期なので 企業側は、少しでも多くの売り上げを計上するために販売台数を増やそうと値引きしたりするからです。

このように多くの日本の企業の決算というのは、年に1回、もしくは半期に分けた年2回がスタンダードでした。

一方、コカコーラやマイクロソフトなどの海外の企業は、四半期、つまり年4回の決算が主流です。 よくニュース番組などで「コカコーラの第3四半期の業績は~」「マイクロソフトの第2四半期決算は~」など 聞くことがあると思います。新聞の経済面などに載っているのを見たこともあるでしょう。

アメリカ企業の多くは、一年をファイナンシャルイヤー(FY)とし、それを四半期(クォーター)に分けて、 第1四半期(Q1)・第2四半期(Q2)・第3四半期(Q3)・第4四半期(Q4)ごとに決算を行います。

(ちなみに四半期は、13週間に分けます(W1~W13)。意外にアメリカ人は緻密です。 なお、ファイナンシャルイヤーと書きましたが、"Fiscal Year"という表記の方が多いです。どちらも会計年度という意味です。)

ではなぜ、決算を四半期ごとに分けて行うのでしょうか?

その答えは、「企業の上場の条件に四半期決算が義務付けられている」ことが挙げられます。

個人的に四半期決算というのは、企業側にとって非常に厳しいものだと思います。 年に1回の決算よりも、4回もあるのは手間がかかります。

また株主などの投資家の見る目も厳しいですし、経営陣にとっては大変な重圧です。 働く社員にとっても四半期決算は、経営陣から要求されるレベルも上がります。

なぜなら、たった3ヶ月で結果を出さないといけません。この3ヶ月間の利益が少ないものなら経営陣から 「おいおい、こんな利益ならアメリカ国債に投資した方がいいじゃないか!お前は今のアメリカ国債の利率を知っているか?」などと言われてしまいます。まぁ、その経営陣も同じことを株主から突き上げられるのですが…。

こんな四半期決算ですが、世界的に株式会社の標準的スタイルになりつつあります。 おそらく今後、日本でも四半期決算を導入する動きは加速していくでしょう。

今回紹介する「明日生まれる卵はいくつ?―走りながら考える新経営戦略」は、四半期決算に不可欠な経営手法「ローリング・フォーキャスト」についての入門書です。 アメリカの田舎を舞台に、酪農家一家が主人公の物語を描いています。 その物語に解説を織り交ぜながら、ローリング・フォーキャストについて学べます。

以下に、その目次を…。

目次

Story1:牧場なのに牧歌的に暮らせない

1.このままじゃいけない
2.畜産指導員がやってきた
3.あるべき姿―To be Model
4.段階的導入

Story2:頑固オヤジは納得しない

1.まあ、わしの話を聞け
2.完成したときには時代遅れ
3.ここぞとばかりに欲張りすぎ
4.不退転の決断
5.NO!と言えない根回し
6.全財産を賭けちゃいけない
7.ブレーキが利かない
8.ハンドルが切れない
9.信用できない報告

Story3:首をタテに振らないおばあちゃん

1.あたしには相談なしかい?
2.株主はつねに厳しい要求を突きつける
3.生きているうちに見せておくれ
4.心配で夜も眠れないよ
5.無駄づかいはおよし
6.お隣はいいねえ

Story4:やっぱり'いきあたり'でいいんだ

1.新しいことをやれば儲かるの?
2.お父さんの仕事は何なの?
3.持つべきものは友
4.まずは大きな目標を持とう
5.計画は3ヵ月先までで十分
6.見直しが大事―ローリング・フォーキャスト
7."できる""できない"を見極めろ
8.弁解より「次にやるべきこと」だ
9.つじつまは現場があわせる
10.下手な鉄砲を撃て
11.やりたいことリスト
12.プログラム・イニシアティブ・プロジェクト
13.次に進むためのトリガーポイント
14.予算分捕り合戦15.計画どおりなんておかしい16.その後のヒルズ牧場

Story5:おわりに―これからの「いきあたり経営」とは

この本は、ローリングフォーキャストの入門書となっています。このページの冒頭で書いたQ1~Q4などの単語や、四半期を13週間に分けるなどの解説はありません。四半期決算の実務について知りたい方は、他の書をオススメします。

今後の日本も、四半期決算ごとの配当などが活発に投資家に行われる可能性もあります。株式投資をされている方にも、読み物として面白いと思います。

明日生まれる卵はいくつ?―走りながら考える新経営戦略明日生まれる卵はいくつ?―走りながら考える新経営戦略
ベリングポイント,増川 稔浩

ダイヤモンド・セールス編集企画
売り上げランキング : 351484

Amazonで詳しく見る

スポンサーリンク

項目

項目2

リンク