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グーグル・アマゾン化する社会

この「グーグル・アマゾン化する社会」を読む前に勘違いが1つありました。 それは、世の中がグーグルやアマゾンのようになっていくという内容の本だと先入観を持ったことです。

しかしながら、本書を読み進めると、この先入観が間違いだったことに気づきます。

「グーグル・アマゾン化する社会」は、社会がグーグルやアマゾンに取り込まれるという内容なのです。

前半と後半では、別物。後半は、ちょっと経済学的な話

「グーグル・アマゾン化する社会」は、前半部(第1~4章)と後半部(第5~7章)で大きく流れが違います。

前半部は、今に至るネットの潮流と、アマゾン・グーグルの沿革。
後半部は、経済学のお話、それも複雑系経済学。

前半部に関しては、ネット業界にいる人や、グーグル・アマゾンをよく利用するネットユーザーであれば 目新しいところは全くないと言えます。ただ、グーグルやアマゾンをよく知らない人が、これらの企業の 輪郭をつかむ手助けにはなるかと思います。しかしながら、グーグルについて、初心者が理解するのに現時点で 最適な書は、佐々木俊尚さんが書いた「グーグル - Google 既存のビジネスを破壊する」だと考えます。

私がタイトルを付けるなら「なぜアマゾンやグーグルばかりが肥大化するのか?」

正直、「グーグル・アマゾン化する社会」という本書のタイトルは適切でないように感じます。

「なぜアマゾンやグーグルばかりが肥大化するのか?」
「なぜアマゾンやグーグルばかりが勝ち続けるのか?」

といったタイトルの方がスッキリします。

「グーグル・アマゾン化する社会」は、前半部でグーグルやアマゾンの強さを語り、 後半部で、その強さの秘密を経済学的アプローチから分析・検証しているからです。 ちょっと「グーグル・アマゾン化する社会」というタイトルは、変化球のような気がします。

ただし、楽観的(というよりは肯定的?)な筆致で書かれる場合が多い、グーグル・アマゾンなどのウェブ系の本において、 森健さんのこれら企業やウェブ社会に対する懐疑的な筆致は、警鐘を鳴らすという意味で、重要なのだと思います。

目次

第1章 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
第2章 Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
第3章 Amazon―参加のアーキテクチャー
第4章 Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
第5章 スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
第6章 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション
第7章 「民主主義」によってつくられる“主体性ある思考”

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