匿名と実名についての雑感

今現在、佐々木俊尚さんの新著を読んでいる最中ですが
その佐々木さんのブログ記事に激しく同意。

CNET Japan Blog - 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点:毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題

特に、既存メディアの糾弾するネット上の匿名問題には

>著名人でもなければ、市井の一個人にとって
>実名が信頼の担保として有効なのは地域社会の内でしかありません。
>八百屋の御主人とか、小学校の先生とか、背景となる情報とのセットで。

>ただ、これも階層序列がつきまといますから、発言内容の質とは
>別のファクターによるバイアスがかかり、例えばコンビニの店員の発言は、
>ともすれば軽く見られてしまうという傾向がでてきます。

>また、たとえ正しいことを主張する場合でも、発言とその反響を考えると、
>どうしても自己規制せざる得ないことも少なくありません。これは、えてして、
>階層序列の上にいるものにとって有利に働く一種の「言論抑制」となるわけで。
>このような状況では、「本音で語る」、「自分の思想信条に基づいた発言」などは
>「絵に書いた餅」に過ぎないわけでございます。

という、がんだるふ氏の発言に

>そしてがんだるふ氏は、実名の世界では属人性によって
>発言の価値が左右されるケースが多いのに対し、
>匿名では書いたことの中身だけで判断されるとし、
>実名の発言が優れているという論議は馬鹿げていると説いている。
>このあたりの彼の主張については私もまったくその通りだと思うし、
>日本社会がこれまで「誰が言ったか」ばかりを取りざたしてきたことへのアンチテーゼとして、
>「何を言ったか」というテーゼを今後は展開していくべきだと考えている。

と同意しています。

絵画コンクールなどでは、作品を評価する際は、作者名や作品の題名は伏せたりする場合があります。
これは、作者名や作品名によるバイアスを排して、純粋に作品そのものを評価するためです。

私も実名や匿名などは、手段の問題であって、それ自体に固執するメディアには違和感を感じます。

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