ショッピングを考える 「デパートを発明した夫婦」を読んで

楽天は好決算だったようです。

ソース元:NIKKEI NET
楽天、前期の経常益2.3倍に・最終損益も黒字転換

>楽天が16日発表した2005年12月期の連結決算は、経常利益が2.3倍強の358億2600万円だった。
>売上高も2.8倍強の1297億7500万円と大幅に伸びた。
>最終損益も194億円の黒字(前の期は142億円の赤字)に転換した。

楽天はご存知のようにインターネット上の商店街を展開しています。
オンラインで買物といえば、楽天というぐらい認知度も抜群です。
今では当たり前のように、オンラインショッピングをする人が多いですが
一昔前は、インターネットで買物というと、かなり抵抗感のあることだったと思います。

ところで、もっと昔の買物はどうだったかのでしょうか。
鹿島 茂さんの著書「デパートを発明した夫婦」から引用すると

>19世紀前半までのフランスの商店では、入店自由の原則がなかったばかりか
>出店自由の原則もなかった。つまり、いったん商店の敷居を跨いだら最後
>何も商品を買わずに出てくるというのは許されなかったのである。
>おまけに、商品には値段がついていなかったから、客は、
>できる限り高く売りつけようとする商人と渡り合って
>値段の交渉をしなければならなかった。

>この時の力関係は常に不平等であって、客の方は用心しているが無知であり、
>売り手は勝手知ったる領域で余裕たっぷりである。
>売り手にとって各々の値段札は、暗号によって2つの価格を示している。
>まず客に言い出してみる最高価格と、絶対それ以下には譲れない最低価格である。

>このような条件の下で客が種々の不正商法の裏をかき、量と品質を見定めて
>最終的に選択し、適正な価格を主張して戦うためには
>一瞬たりとも弛まない注意力と闘争心が必要になる。

こと買物に関しては、現代に生まれて良かったと思うような内容です。
昔は交通手段も庶民は徒歩だけですので、非常に限られた範囲での買物です。
今ではネットのおかげで遠隔地のお店からも注文できたり、
いくつものお店を比較して、最安値を探したりと随分と買い手の強い環境になってますね。
(もちろん商品やサービスの性質によっては、売り手が有利な市場もありますが…。)

19世紀も後半になると、天才商人ブシコーとその婦人によって、世界初の百貨店が誕生し
劇的といっても過言でないくらい、ショッピングの概念が変わってきます。
ウインドーショッピング・バーゲンセール・衝動買いなどなど…。
雇用から消費者教育、マーケティング、流通システムの構築、利益の還元など
ある意味今では当たり前の手法も、このときに誕生しているようです。
(ご興味のある方は、鹿島さんの著作をご覧ください。)

正直、この本を10年位前に読んで、
「なんだ20世紀の買物って、ほとんど進歩してないなぁ。」と感じてしまいました。
しかし、インターネットの台頭で、今後のショッピングに変化がでてきている気がします。
(このつづきは、またいつか書きたいと思います。)

デパートを発明した夫婦
鹿島 茂
講談社 (1991/11)
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